まつ毛サロン100店舗超FCのkintone導入事例|Excel管理のカオスを脱却し、ロイヤリティ計算から支払通知書発行まで本部業務を完全一元化した事例
まず聞かせてください。こんな状況、心当たりありませんか?
- FC店舗が増えるにつれ、各店舗の売上管理がExcelで追いきれなくなってきた
- ロイヤリティの計算・請求・確認作業が毎月大量の時間を消費しており、それだけのために人員を割いている
- 業務委託スタッフへの支払通知書を紙で発行しており、印刷・郵送コストと手間が積み重なっている
- 本部の管理業務が肥大化し続けており、このままでは新規出店や事業拡大に踏み込めない
- 各店舗からの営業報告・売上報告がバラバラな形式で届き、集計に膨大な時間がかかっている
もしひとつでも「あるある」と感じたなら、この記事はあなたのために書きました。
まつ毛サロンFC100店舗超のkintone導入事例——O代表(30代)の場合
O代表は、まつ毛パーマ・まつ毛エクステを中心としたまつ毛サロンのFC展開を手がける30代の女性経営者です。独自のフランチャイズモデルで店舗数を急速に拡大し、100店舗を超える規模に成長させてきました。
事業が拡大するにつれ、本部の管理業務は際限なく膨らんでいきました。100店舗を超えるFC加盟店それぞれの売上を毎月Excelで集計し、ロイヤリティを計算し、請求書を発行し、業務委託スタッフ40名への支払通知書を作成して紙で発行する——この一連の作業をこなすだけで、複数名のスタッフが毎月膨大な時間を費やしていました。
「店舗が50を超えたあたりから、管理のために人を雇うという本末転倒な状況になっていた。100店舗を越えたとき、このコストを削減しない限りもう出店できないと確信した」
毎月の請求・支払業務は特にカオスでした。各FC店舗の売上報告がメールやLINE、紙でバラバラに届き、それをExcelに転記して集計し、ロイヤリティを計算して請求書を発行する。さらに直営店では40名の業務委託スタッフへの支払通知書を一人ひとり作成して郵送する——この作業が毎月繰り返されていました。
「管理コストそのものが、事業拡大の足かせになっている」。この課題を解決するために、O代表はkintoneの導入を決断しました。
「システムを入れることへの不安はなかった。むしろ、なぜもっと早く入れなかったのかという気持ちだった。変えなければ前に進めないことは明らかだったから」
このO代表の会社に、私たちはkintoneの導入支援を行いました。
FC100店舗超の「管理コストの壁」——なぜExcelでは追いつかなくなるのか
FC展開において、店舗数が増えると管理コストは「店舗数×業務種別」で膨らみます。10店舗のときに1人でこなせていた管理が、100店舗になると単純計算で10倍のコストになる——これは人の問題ではなく、構造の問題です。
Excelは情報を「記録する」ツールとして優秀ですが、「複数の人から届く情報を自動集計し、計算して、アウトプットを生成する」という一連のフローをこなすには限界があります。ひとつのセルのミスが集計全体を狂わせ、更新のたびに確認が必要になり、月末になるたびに全員が緊迫する——この構造は店舗数が増えるほど悪化します。
O代表が直面していたのは「Excelの使い方の問題」ではありませんでした。「Excelという道具の限界」でした。
そもそもkintoneとは?FC展開企業との相性がいい理由
kintoneは、サイボウズ社が提供する業務アプリ作成ツールです。プログラミングなしで、自社の業務に合わせた管理画面を作れます。
FC展開企業との相性が特によい理由は2つあります。
ひとつは「各店舗からの情報入力を標準化し、本部に自動集約できること」。FC各店舗のスタッフがkintoneのアプリに売上・客数・人件費を入力するだけで、本部のダッシュボードにリアルタイムで反映されます。バラバラだった報告形式が統一され、転記作業がゼロになります。
もうひとつは「ロイヤリティ計算や支払通知書発行などの複雑な業務フローを自動化できること」。売上データをもとにロイヤリティを自動計算し、請求書・支払通知書の発行まで同じプラットフォームで完結させることができます。人が手を動かさなければならない作業を、仕組みに置き換えられます。
まつ毛サロンFCのkintone——Excel管理との違いはここ
| 比較項目 | Excel管理 | kintone導入後 |
| 各店舗の売上集計 | × 転記・集計に数日 | ◎ 入力と同時に本部へ自動集約 |
| ロイヤリティ計算 | × 手計算・確認作業が毎月発生 | ◎ 売上データから自動計算 |
| 業務委託料の管理 | × 40名分を個別に計算・確認 | ◎ 条件に応じて自動算出 |
| 支払通知書の発行 | × 紙で個別作成・郵送コスト大 | ◎ じぶんページで電子発行 |
| 全店舗の経営状況把握 | × 集計後でないとわからない | ◎ ダッシュボードでリアルタイム確認 |
| 本部の管理人員コスト | × 管理だけで複数名必要 | ◎ 仕組みが自動で処理 |
Excelは「今の情報を記録する」道具です。kintoneは「情報が入力されると自動で計算・集計・出力まで動く」仕組みです。この違いが、100店舗規模の管理コストを根本から変えます。
プロが設計した「5つのアプリ構成」
O代表の会社では、本部業務のすべてをカバーする5つのアプリを設計・構築しました。
1. 営業報告アプリ——全店舗の「今日の状態」を本部が一覧で把握する
FC各店舗のスタッフが毎日入力する営業報告アプリです。売上・人件費・客数・インシデント報告(クレーム・事故・設備トラブルなど)を1画面で入力できる設計にしました。
各店舗からの報告がリアルタイムでkintoneに集約されるため、本部は今日の全店舗の状況をダッシュボードで確認できます。「あの店舗、今日の売上どうだった?」という確認電話がなくなり、インシデントが発生した際も即座に検知できます。
「以前はメールやLINEで報告が来ていたから、見落とすことも多かった。今はkintoneを開けば全部見える。それだけで本部の動きが全然違う」
2. FC管理アプリ+ロイヤリティ計算アプリ——毎月のカオスを「自動化」する
FC管理の核となるのが、この2つのアプリの連携です。各FC店舗の売上データが営業報告アプリから自動的に引き継がれ、FC管理アプリに集約されます。
ロイヤリティ計算アプリでは、FC契約ごとに設定されたロイヤリティ率・計算ルールに基づいて、売上データから自動でロイヤリティ金額を算出します。月末に担当者が電卓を叩いて確認する作業がなくなり、計算ミスのリスクもゼロになりました。集計・計算・請求書の準備までの一連のフローが、データの入力をトリガーとして自動で流れていきます。
「ロイヤリティの計算だけで毎月何時間もかかっていた。それが全部自動になった。あの時間は何だったんだろうと思う」
3. 直営店アプリ+業務委託料管理アプリ——40名への支払いを「仕組み化」する
直営店では40名の業務委託スタッフが稼働しています。各スタッフへの業務委託料は、担当した施術件数・売上・契約条件によって異なるため、毎月の計算は複雑でした。
直営店アプリで各スタッフの稼働実績を管理し、業務委託料管理アプリで契約条件と照合して支払い金額を自動算出する設計にしました。40名分の支払い金額が一覧で確認できるようになり、確認・承認のフローもkintone上で完結します。
4. 支払通知書アプリ+じぶんページプラグイン——紙をゼロにする
O代表の会社で特に大きな効果を発揮したのが、「じぶんページ」プラグインを活用した支払通知書の電子発行です。
「じぶんページ」はkintoneのプラグインで、業務委託スタッフ一人ひとりに専用のWebページを発行できる機能です。各スタッフはスマホやPCから自分専用のURLにアクセスするだけで、その月の支払通知書を確認できます。
以前は40名分の支払通知書を紙に印刷し、封入して郵送するという作業が毎月発生していました。印刷代・封筒代・郵送代・作業時間——これらのコストがすべてゼロになりました。
「紙の発行を完全になくせたのは想定以上の効果だった。スタッフからも『すぐ確認できる』と好評で、問い合わせ対応も減った」

kintone導入で変わった「3つのこと」
1. 管理のための人員コストが大幅に削減された
かつては「管理業務のためだけに複数名のスタッフを雇用する」という本末転倒な状況が続いていました。kintoneの導入により、売上集計・ロイヤリティ計算・支払通知書発行という繰り返しの定型作業が自動化されたことで、本部スタッフが本来すべき仕事——店舗支援・新規開拓・経営判断——に集中できるようになりました。
2. 全店舗の経営状況がダッシュボードで「一目でわかる」ようになった
100店舗超の売上・客数・人件費がリアルタイムでダッシュボードに集約されるようになったことで、「どの店舗が伸びているか」「どのエリアで課題があるか」「今月の全体売上はどの水準か」という経営判断に必要な情報が、いつでも手元で確認できるようになりました。
「今までかけてた時間は何だったのか。ダッシュボードの画面を見て感動した。これが見たかったんだと思った」
このひと言に、導入前後の変化がすべて凝縮されています。

3. 「管理コストの壁」が取り除かれ、次の出店へ踏み出せるようになった
kintone導入以前、O代表が感じていた最大の障壁は「これ以上店舗を増やすと管理コストがさらに膨らむ」という恐れでした。kintoneの導入によって、店舗が増えても管理コストが比例して増えない仕組みができあがりました。売上集計もロイヤリティ計算も支払通知書発行も、店舗数が2倍になっても追加の人件費はかかりません。
「管理コストの壁」が取り除かれたことで、O代表は次の出店・次のFC拡大に向けて攻めの経営判断ができるようになりました。
こんなFC展開企業・サロン経営者に特におすすめです
✔ FC店舗が20店舗を超えてきて、本部の管理業務が追いつかなくなってきた
店舗数が増えるほど管理コストが膨らむ構造は、kintoneで解決できます。各店舗の入力を本部に自動集約する仕組みを作ることで、店舗数が増えても管理コストが比例して増えない体制が実現します。
✔ ロイヤリティ計算・請求書発行を毎月手作業で行っており、そこに多くの工数を取られている
売上データからロイヤリティを自動計算し、請求書の準備まで自動で流れる設計が可能です。毎月の「ロイヤリティ計算のカオス」を根本から解消できます。
✔ 業務委託スタッフへの支払通知書を紙で発行しており、印刷・郵送コストと手間が毎月かかっている
じぶんページプラグインを活用することで、支払通知書を完全電子化できます。スタッフはスマホから自分の通知書を確認でき、本部は印刷・封入・郵送の作業がゼロになります。
✔ 全店舗の売上・経営状況をリアルタイムで把握したいが、集計に時間がかかりすぎて後追いになっている
各店舗からの入力がリアルタイムでダッシュボードに反映される設計で、「今日の全店舗の状況」をいつでも確認できます。
✔ 管理コストの肥大化が、新規出店や事業拡大の足かせになっていると感じている
管理業務を自動化することで、事業が拡大しても管理コストが比例して増えない仕組みを作れます。攻めの経営判断のための土台が整います。
FC展開企業のkintone導入の流れ
STEP 1:ヒアリング(本部業務フローの全体把握) 現在どの業務がどのような手順で行われているかをお聞きします。FC店舗数・直営店数・業務委託スタッフ数・ロイヤリティの計算方式・報告フローを確認します。所要時間は2〜3時間程度。
STEP 2:設計(5つのアプリ構成と連携フローを設計) 営業報告・FC管理・ロイヤリティ計算・直営店管理・業務委託料管理・支払通知書の各アプリ設計を行います。じぶんページプラグインの設定方針もこの段階で決定します。
STEP 3:構築・テスト(実データで一連のフローを検証) 実際の売上データを使って、入力→集計→ロイヤリティ計算→支払通知書発行の一連のフローが正しく動くかを検証します。FC店舗スタッフの入力画面もテストに参加してもらいます。
STEP 4:運用開始・FC店舗への展開 本部の運用が安定したタイミングでFC各店舗への展開を開始します。店舗スタッフへの入力方法の説明もサポートします。全体のスケジュールは2〜3ヶ月程度が目安です。
「管理のために事業がある」から「事業のために管理がある」へ
FC展開が進むと、ある段階で「管理業務をこなすことが目的化してしまっている」という感覚が生まれます。出店したいのに管理コストが怖い。新しいことに挑戦したいのに、毎月末の集計作業に追われている——O代表が経験したこの状況は、成長中のFC企業が必ずぶつかる壁です。
kintoneはこの壁を取り除くための道具です。繰り返しの定型作業を自動化し、人が判断しなければならないことに集中できる環境を作る。管理が「事業の足かせ」ではなく「事業を支える基盤」になることで、経営者は本来やりたいことに向かって動けるようになります。
「今までかけてた時間は何だったのか」——O代表のこの言葉は、DXの本質をひと言で表しています。
まとめ
- 100店舗超のFC展開では、Excelによる売上集計・ロイヤリティ計算・支払通知書発行が管理コストの限界を生む
- 営業報告アプリで全FC店舗の売上・客数・人件費・インシデントを本部にリアルタイム集約できる
- FC管理アプリ×ロイヤリティ計算アプリの連携で、毎月の計算作業を完全自動化できる
- 直営店アプリ×業務委託料管理アプリで40名分の支払い金額を自動算出・一元管理できる
- じぶんページプラグインで支払通知書を電子化し、印刷・封入・郵送コストをゼロにできる
- 全店舗の経営状況がダッシュボードでリアルタイムに把握できるようになり、経営判断のスピードが変わる
- 管理コストの自動化が「店舗が増えても管理コストが比例しない仕組み」を作り、次の事業拡大への道を開く
FC展開企業・サロン経営者のkintone導入に興味が出てきた方は、ぜひ一度ご相談ください。現在の本部業務フローをお聞きした上で、最適な設計をご提案します。まずは無料ヒアリングからどうぞ。
