kintoneからマネーフォワード会計へ仕訳連携する方法と設定手順

kintoneで管理している経費や売上データを、毎回手作業でマネーフォワード会計に入力していませんか?

この作業は時間がかかるだけでなく、入力ミスのリスクも高まります。本記事では、kintoneからマネーフォワード会計への仕訳連携を実現する具体的な方法を、初心者の方にも分かりやすく図解付きで解説します。

仕訳連携を導入することで、経理業務の工数を大幅に削減し、リアルタイムでの会計データ反映が可能になります。

kintoneとマネーフォワード会計を連携するメリット

kintoneとマネーフォワード会計を連携させることで、業務プロセスの大幅な改善が実現します。手作業による転記や重複入力を削減し、経理業務全体の生産性を向上させることができます。ここでは、連携によって得られる具体的なメリットを3つの観点から詳しく解説します。

経理業務の効率化と時間削減

kintoneとマネーフォワード会計の連携により、請求データや売上データを手作業で転記する必要がなくなり、経理業務にかかる時間を大幅に削減できます。従来の業務フローでは、kintoneで管理している受注情報や請求情報を、マネーフォワード会計に手入力で転記する必要がありました。この作業は、取引件数が多い企業ほど大きな負担となり、経理担当者の業務時間を圧迫していました。

連携により、kintoneの見積・請求データをマネーフォワードクラウド請求書へワンクリックで一括登録でき、転記が不要になります。さらに、マネーフォワードクラウド請求書からマネーフォワードクラウド会計で仕訳データを自動連携するため仕訳データの入力が不要となり、請求書発行から会計仕訳まで一気通貫で自動化できます。

業務項目 連携前 連携後
請求データの転記 手作業で1件ずつ入力 ワンクリックで一括連携
仕訳データの作成 請求書から手入力 自動生成
入金管理 複数システムで確認 kintoneで一元管理
月次処理時間 数時間~数日 数十分~数時間

入力ミスの防止と正確性の向上

手作業による転記作業では、どれだけ注意していても入力ミスは避けられません。金額の桁間違い、勘定科目の選択ミス、取引先名の誤入力など、些細なミスが会計処理の正確性を損ない、後の修正作業に多くの時間を要することになります。

kintoneとマネーフォワード会計を連携することで、データが自動的に転送されるため人為的な入力ミスを根本から防止できます。一度kintoneに正確なデータを登録すれば、そのデータがそのままマネーフォワード会計に反映されるため、転記ミスの心配がありません。

リアルタイムでの会計データ反映

従来の手作業による転記では、kintoneで受注や請求が発生してから、実際に会計システムに反映されるまでにタイムラグが生じていました。このタイムラグにより、現時点での正確な財務状況を把握することが困難で、経営判断が遅れる原因となっていました。

kintoneとマネーフォワード会計の連携により、取引データが発生した時点で会計システムにリアルタイムまたは定期的に自動反映されます。これにより、常に最新の財務情報に基づいた経営判断が可能になります。営業部門がkintoneで受注データを登録すれば、その情報が即座に会計データとして反映され、売上見込みや資金繰りの状況をリアルタイムで把握できます。

確認項目 連携前のタイミング 連携後のタイミング
売上計上 月末の一括入力後 受注登録と同時
入金状況確認 経理部門への問い合わせ kintone上で即時確認
月次決算 翌月10日前後 翌月3~5日
資金繰り把握 週次または月次 リアルタイム

仕訳連携に必要な準備と確認事項

kintoneとマネーフォワード会計を連携して仕訳データを自動化するためには、事前の準備と確認が重要です。連携をスムーズに進めるために、契約内容や権限設定、連携方法の選択について確認しておきましょう。

契約プランと機能制限の確認

kintoneとマネーフォワード会計の連携を行う前に、両サービスの契約プランと利用可能な機能を確認することが必要です。契約内容によって連携方法や利用できる機能が異なるため、事前の確認が重要となります。

確認項目 kintone マネーフォワード会計
推奨プラン スタンダードコース以上 ビジネスプラン以上
API利用 REST API、JavaScript API 会計API(仕訳登録API含む)
データ連携制限 API実行回数制限あり プランによるレート制限あり
ユーザー数 契約ユーザー数の確認 利用アカウント数の確認

また、連携サービスやプラグインを利用する場合は、それぞれのサービスの利用料金が別途発生します。年間契約が基本となることが多いため、予算計画にも含めて検討しましょう。

連携方法の選択

kintoneとマネーフォワード会計の仕訳連携には、複数の方法があります。自社の技術リソースや運用体制、予算に応じて最適な連携方法を選択することが成功のポイントです。

API連携による方法

API連携は、kintoneのREST APIとマネーフォワード会計のAPIを直接連携させる方法です。プログラミングの知識が必要となりますが、柔軟なカスタマイズが可能で、独自の業務ロジックを組み込むことができます。

この方法では、kintone側でJavaScriptカスタマイズやWebhookを利用してトリガーを設定し、データが登録・更新されたタイミングでマネーフォワード会計のAPIを呼び出します。仕訳データの形式変換や勘定科目のマッピング処理を自由に実装できるため、複雑な業務要件にも対応可能です。

ただし、APIの仕様変更への対応やエラーハンドリング、セキュリティ対策などを自社で管理する必要があるため、一定の開発・運用コストがかかります。社内にエンジニアリソースがある企業や、高度なカスタマイズが必要な場合に適しています。

メリット デメリット
柔軟なカスタマイズが可能 プログラミング知識が必要
独自の業務ロジックを実装できる 開発・保守コストが発生
連携タイミングを細かく制御可能 API仕様変更への対応が必要
追加のライセンス費用が不要 セキュリティ対策を自社で管理

連携サービスを利用する方法

連携サービス(iPaaSツール)を利用する方法は、プログラミング不要で連携を実現できるため、技術リソースが限られている企業に適しています。代表的なサービスとしては、Zapier、Integromat(Make)、ASTERIA Warp、DataSpiderなどがあります。

これらのサービスでは、GUIベースの設定画面でkintoneとマネーフォワード会計を接続し、データのマッピングや連携フローを視覚的に設定できます。エラー通知機能やログ管理機能も標準で提供されているため、運用管理の負担を軽減できます。

また、kintoneとマネーフォワード会計に特化した専用プラグインも存在します。ただし、現在マネーフォワード会計との直接的な仕訳連携に対応したプラグインは限定的であり、多くの場合はマネーフォワード クラウド請求書との連携が主流です。仕訳連携を実現するには、iPaaSツールやカスタム開発が必要になることが一般的です。

連携サービスの種類 特徴 向いている企業
iPaaSツール(Zapier、Makeなど) ノーコードで連携設定が可能、多様なサービスに対応 技術リソースが限られている中小企業
国産iPaaS(ASTERIA Warp、DataSpiderなど) 日本語サポート充実、オンプレミス対応可能 セキュリティ要件が高い企業
専用プラグイン・コネクター 特定サービス間の連携に特化、設定が簡単 標準的な業務フローで運用する企業
カスタム開発サービス 自社の業務に完全フィット、高度なカスタマイズ 独自の業務要件が多い企業

連携サービスを選ぶ際は、月額利用料、連携可能なデータ量、サポート体制、セキュリティ基準などを総合的に評価することが重要です。無料トライアルを提供しているサービスも多いため、実際に試してから導入を決定することをお勧めします。

マネーフォワード会計側の設定手順

kintoneとの仕訳連携を実現するためには、マネーフォワード会計側で適切な設定を行う必要があります。この章では、API連携を有効化し、外部システムからのデータ受け入れを可能にするための具体的な手順について解説します。設定は管理者権限を持つユーザーが行う必要があるため、事前に権限の確認を行っておきましょう。

API連携の有効化手順

マネーフォワード会計でAPI連携を利用するには、まず管理画面から連携機能を有効化する必要があります。API連携機能は上位プランでのみ利用可能となっているため、契約プランの確認が最初のステップとなります。

マネーフォワード会計の管理画面にログインしたら、画面右上の「設定」メニューから「API連携(開発者向け)」を選択します。初めてAPI連携を利用する場合は、この画面で連携機能の概要と利用規約が表示されます。

「API連携(開発者向け)」画面では、外部システムとの接続に必要なアプリケーションを新規作成します。「新規アプリケーション」ボタンをクリックすると、アプリケーション作成画面が表示されます。ここでは連携するシステムを識別するための名称を入力します。名称は「kintone仕訳連携」など、後から見て分かりやすいものにしておくと管理が容易になります。

アプリケーション作成時には、マネーフォワード クラウドAPI利用規約と個人情報の取り扱いに関する同意が必要です。内容をよく確認した上で、問題がなければ「登録」ボタンをクリックします。

設定項目 入力内容 注意点
アプリケーション名称 任意の識別名(例:kintone仕訳連携) 後から変更可能ですが、複数連携がある場合は明確な名称推奨
利用規約への同意 チェックボックスで同意 必須項目
個人情報の取り扱い チェックボックスで同意 必須項目

登録が完了すると、そのアプリケーション専用の認証情報が発行されます。この認証情報は次のステップで使用するため、必ず安全な場所に保管しておきましょう。

アクセストークンの取得方法

アプリケーションの登録が完了すると、「Client ID」と「Client Secret」という2つの重要な認証情報が発行されます。これらの情報は外部システムがマネーフォワード会計にアクセスするための鍵となるため、第三者に漏れないよう厳重に管理する必要があります。

発行された認証情報は、API連携画面で確認できます。「Client ID」は画面上に常に表示されていますが、「Client Secret」は初回表示時のみ全文が表示され、以降は伏せ字で表示されるため、表示された時点で必ずコピーして保存しておきましょう。

アクセストークンの取得には、OAuth2.0という認証方式が採用されています。kintoneとの連携を実現する連携サービスやツールを利用する場合、多くは自動的にこの認証プロセスを処理してくれますが、独自開発する場合は「Client ID」と「Client Secret」を使って認証リクエストを送信し、アクセストークンを取得する必要があります。

認証情報 用途 取り扱い注意事項
Client ID アプリケーションの識別 比較的公開されても問題ないが、Secretとセットでの管理を推奨
Client Secret アプリケーションの認証 絶対に第三者に公開してはいけない機密情報
アクセストークン API実行時の認証 有効期限があり、定期的な更新が必要

セキュリティの観点から、アクセストークンは暗号化して保存し、通信は必ずHTTPS経由で行うことが推奨されます。また、不要になったアプリケーションは削除し、認証情報が無効化されていることを確認しましょう。

連携許可の設定

アクセストークンの取得が完了したら、次に外部システムからのデータアクセス範囲を設定します。マネーフォワード会計のAPI連携では、スコープと呼ばれる権限設定により、外部システムがアクセスできる機能を細かく制御できます。

仕訳連携に必要な主な権限は、仕訳データの読み取り(read)と書き込み(write)権限です。セキュリティを高めるためには、必要最小限の権限のみを付与することが重要です。例えば、kintoneから仕訳を登録するだけであれば、仕訳の書き込み権限のみを付与し、他の機能へのアクセスは制限します。

連携許可の設定は、API連携画面で作成したアプリケーションの詳細画面から行います。スコープ設定の項目で、以下のような権限を選択できます。

権限種別 説明 仕訳連携での必要性
仕訳の読み取り 既存の仕訳データを参照する権限 重複チェックや確認機能に必要
仕訳の書き込み 新規仕訳を登録する権限 必須
勘定科目の読み取り 勘定科目マスタを参照する権限 科目コードの照合に必要
取引先の読み取り 取引先マスタを参照する権限 取引先連携を行う場合に必要
部門の読み取り 部門マスタを参照する権限 部門別管理を行う場合に必要

連携許可の設定が完了したら、テスト環境で動作確認を行うことを強く推奨します。本番データに影響を与える前に、少量のテストデータで連携が正常に機能することを確認しておきましょう。

設定の変更や削除を行う場合は、API連携画面から該当のアプリケーションを選択し、編集または削除を実行します。

kintoneとマネーフォワード会計の接続設定

kintoneアプリとマネーフォワード会計の構築が完了したら、実際に両システムを接続する設定を行います。接続設定では認証情報の登録、データ項目のマッピング、連携スケジュールの設定が主要な作業となります。この章では、それぞれの設定手順を詳しく解説します。

認証情報の登録

kintoneとマネーフォワード会計を連携するには、まず認証情報を正しく登録する必要があります。API連携を利用する場合、マネーフォワード会計側で発行されたアクセストークンをkintone側に登録することで、安全にデータのやり取りが可能になります。

認証情報の登録手順は以下の通りです。まず、マネーフォワード会計の管理画面にログインし、「各種設定」から「API連携」のメニューを選択します。次に、連携アプリケーションの一覧から「新規アプリケーション登録」をクリックし、kintone連携用のアプリケーション情報を入力します。アプリケーション名は「kintone仕訳連携」など、用途が分かりやすい名称を設定しましょう。

登録が完了すると、クライアントIDとクライアントシークレットが発行されますので、これらを必ず安全な場所に保管してください。これらの情報は後ほどkintone側の設定で使用します。

次に、kintone側での認証設定を行います。連携プラグインや連携サービスの設定画面を開き、「認証情報」または「API設定」のセクションに進みます。ここで先ほど取得したクライアントIDとクライアントシークレットを入力します。また、マネーフォワード会計のサブドメイン情報や事業者IDも必要になる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。

認証情報を入力したら、「接続テスト」ボタンをクリックして、正常に接続できるか確認します。接続が成功すれば、「認証成功」のメッセージが表示されます。エラーが表示された場合は、入力した情報に誤りがないか、APIの有効化設定が正しく行われているかを再度確認してください。

データ連携項目のマッピング

認証が完了したら、kintoneのフィールドとマネーフォワード会計の仕訳項目を対応付けるマッピング設定を行います。マッピング設定では、どのkintoneフィールドがマネーフォワード会計のどの項目に連携されるかを定義します。この設定が正確でないと、仕訳データが正しく反映されないため、慎重に行う必要があります。

以下は、基本的なマッピング項目の対応表です。

kintoneフィールド名 マネーフォワード会計項目 データ型 必須
取引日 取引日 日付 ○
借方勘定科目コード 借方勘定科目 文字列 ○
借方補助科目コード 借方補助科目 文字列 –
借方部門コード 借方部門 文字列 –
借方金額 借方金額 数値 ○
借方税区分コード 借方税区分 文字列 ○
貸方勘定科目コード 貸方勘定科目 文字列 ○
貸方補助科目コード 貸方補助科目 文字列 –
貸方部門コード 貸方部門 文字列 –
貸方金額 貸方金額 数値 ○
貸方税区分コード 貸方税区分 文字列 ○
摘要 摘要 文字列 ○

借方と貸方の設定

仕訳データの中核となる借方と貸方の設定は、マッピングの中でも特に重要です。借方と貸方それぞれに対して、勘定科目、補助科目、部門、金額、税区分を正確に設定する必要があります。

借方の設定では、kintoneアプリで作成した「借方勘定科目」フィールドをマネーフォワード会計の「借方勘定科目」項目にマッピングします。勘定科目は通常、コード形式で管理されているため、kintone側で保持している勘定科目コードとマネーフォワード会計のコードが一致していることを必ず確認してください。一致していない場合は、連携時にエラーが発生します。

補助科目や部門を使用している場合も同様に、それぞれのコードフィールドをマッピングします。補助科目は取引先や社員などの詳細情報を管理するために使用され、部門は組織ごとの経理管理に役立ちます。これらは必須項目ではありませんが、使用する場合は正確なコード対応が必要です。

借方金額のフィールドには、kintoneの数値型フィールドを指定します。このフィールドには、計算フィールドで自動計算された金額、または手入力された金額が入ります。税区分については、「課税売上10%」「課税仕入10%」「非課税」などのコードをマッピングします。

貸方の設定も借方と同じ要領で行います。貸方勘定科目、貸方補助科目、貸方部門、貸方金額、貸方税区分のそれぞれをkintoneのフィールドとマッピングします。複合仕訳を扱う場合は、テーブル形式で複数行の貸借データを設定できるようにする必要がありますので、kintoneアプリ構築時にテーブルフィールドを使用していることを確認してください。

日付と摘要の設定

取引日のマッピングは、仕訳の計上日を決定する重要な項目です。kintoneの日付フィールドをマネーフォワード会計の「取引日」にマッピングします。日付形式は「YYYY-MM-DD」形式で統一されていることが一般的ですが、連携ツールによっては自動的に変換される場合もあります。

摘要フィールドには、取引の内容を説明するテキストを入力します。kintoneの文字列フィールドまたは複数行テキストフィールドをマッピングします。摘要には、「売上」「仕入」「経費精算」など、取引の概要が分かる情報を記載することで、後から仕訳内容を確認する際に役立ちます。

摘要フィールドには文字数制限がある場合がありますので、マネーフォワード会計側の制限を事前に確認し、kintone側でも同じ文字数制限を設定しておくと、連携時のエラーを防ぐことができます。一般的には、摘要は全角で50文字程度が目安となります。

金額と税区分の設定

金額フィールドのマッピングでは、借方金額と貸方金額がそれぞれ正しく設定されているかを確認します。金額は数値型フィールドとして定義し、小数点以下の桁数も適切に設定します。通常、会計システムでは円単位での管理が基本ですので、小数点は使用しない設定が一般的です。

税区分の設定は、消費税計算の正確性に直結する重要な項目です。マネーフォワード会計では、税区分ごとに固有のコードが割り当てられています。主な税区分コードには以下のようなものがあります。

税区分コード 税区分名 適用場面
101 課税売上10% 商品売上、サービス売上など
103 課税売上8%(軽減税率) 食品、新聞など
201 課税仕入10% 商品仕入、経費など
203 課税仕入8%(軽減税率) 食品仕入など
300 非課税 土地売買、住宅家賃など
400 不課税 給与、配当など
500 免税 輸出取引など

kintone側では、ドロップダウンフィールドやラジオボタンフィールドを使用して税区分を選択できるようにし、選択肢の値としてマネーフォワード会計の税区分コードを設定しておくことで、スムーズなマッピングが可能になります。

税区分の設定ミスは消費税申告に直接影響するため、特に慎重な確認が必要です。インボイス制度対応として、適格請求書に基づいた取引かどうかも管理する場合は、追加のフラグフィールドをkintoneに設けることも検討しましょう。

連携スケジュールの設定

データ連携のタイミングを決定する連携スケジュールの設定を行います。連携方法には、リアルタイム連携とバッチ連携の2種類があり、業務の特性に応じて適切な方法を選択します。

リアルタイム連携は、kintoneでレコードが追加または更新されたタイミングで、即座にマネーフォワード会計へデータを送信する方法です。Webhook機能を利用することで実現でき、常に最新のデータが会計システムに反映されるため、リアルタイムでの管理が求められる業務に適しています。ただし、短時間に大量のレコードを登録・更新すると、API呼び出し制限に達する可能性があるため注意が必要です。

バッチ連携は、定期的なスケジュールで一括してデータを連携する方法です。例えば、毎日午前0時に前日分の仕訳データをまとめて送信するといった設定が可能です。この方法は、API呼び出し回数を抑えられるメリットがあり、大量データの連携に適しています。

連携スケジュールの設定画面では、以下の項目を設定します。

設定項目 説明 設定例
連携モード リアルタイムまたはバッチを選択 バッチ連携
実行時刻 バッチ処理の実行時刻 毎日 00:00
連携対象期間 どの期間のデータを対象とするか 前日分
連携条件 特定のステータスのみ連携するなど ステータスが「承認済み」のレコードのみ
エラー時の動作 エラー発生時の処理方法 管理者にメール通知

連携条件の設定では、kintoneのステータス管理機能と組み合わせることで、承認フローを経た仕訳データのみをマネーフォワード会計に連携するといった運用が可能になります。承認前のデータが誤って会計システムに反映されることを防ぐため、ステータスによる連携制御は非常に重要です。

また、連携失敗時の通知設定も忘れずに行いましょう。エラー発生時に管理者へメール通知を送る設定をしておくことで、連携の問題を早期に発見し、対処することができます。通知先メールアドレスは、複数設定できる場合が多いため、経理担当者とシステム管理者の両方を設定しておくと安心です。

連携スケジュールの設定が完了したら、一度テスト実行を行い、設定した時刻やタイミングで正しく連携が動作するか確認してください。テスト実行の結果は連携ログに記録されますので、次章で説明する方法でログを確認し、問題がないことを確かめてから本運用を開始しましょう。

まとめ

kintoneとマネーフォワード会計の仕訳連携は、経理業務の効率化と正確性向上に大きく貢献します。手動での仕訳入力と比較して、入力ミスを防止し、リアルタイムでのデータ反映が可能になるため、月次決算の早期化にもつながります。

連携を成功させるポイントは、事前準備の段階で契約プランや必要な権限を確認し、kintoneアプリの設計時に必須フィールドや勘定科目マスタを適切に設定することです。特に借方・貸方、勘定科目、金額、日付などの項目を正確にマッピングすることが、エラーのない連携運用の基盤となります。

連携開始後は、テストデータでの動作確認を必ず実施し、マネーフォワード会計側で仕訳が正しく反映されているかを確認してから本番運用に移行しましょう。運用開始後も定期的な連携状況の確認とマスタデータのメンテナンスを行うことで、安定した連携環境を維持できます。